衛生動物に関する研究助成の公募のお知らせです。
大下財団 2017年度研究助成募集要項「感染症媒介動物及び外来動物」
- 研究助成対象
「感染症媒介動物及び外来動物」
2014年、69年ぶりに「デング熱」の国内感染が発生し、国内感染者は全国で162名に及んだ。また、2016年夏のリオデジャネイロ五輪を控え、「ジカ熱」の世界的流行が警戒されている。このデング熱、ジカ熱の原因となるウイルスは、日本では「ヒトスジシマカ」によって媒介される。さらには2013年以降、「マダニ」が媒介するウイルスが引き起こす感染症「SFTS(重症熱性血小板症候群)」の発症例が各地で報告されている。また近年、様々な外来動物による問題も顕在化してきており、「アルゼンチンアリ」のように生活環境に悪影響を及ぼすものだけでなく、「セアカゴケグモ」や「ツマアカスズメバチ」などのように私たちの生命を脅かす危険性のある外来動物もその生息域を広げている。つまり、私たちの生活環境は常にこれらの感染症や危険動物の脅威に晒されているのである。
そこで2016年度に引き続き2017年度も、国内発生した感染症および発生の危険性がある感染症を媒介する動物(節足動物に限る)に関する研究、並びに私たちの生活環境および生命を脅かす危険性のある外来動物(節足動物に限る)に関する研究を対象として、研究助成を行うこととした。感染症媒介動物や外来動物に関する基礎的研究から防除方法の開発まで、幅広い分野の研究を対象とする。
2. 助成金額件数
助成金額 100万円/件 ・ 助成件数 10件程度
3.助成期間
原則として、2017年4月1日から2018年3月31日までの1年間とします。ただし、必要と思われる理由の申請を財団に行い、認められた場合には、さらに6ヶ月間、助成研究の期間を延長することができます。
4.募集条件
国内の大学または研究機関の研究者からの応募を受け付けます。
応募条件等、詳しくは大下財団の研究助成公募のページを御覧下さい。